20W型CCFL蛍光灯
CCFL蛍光灯とは、(Cold Cathode Fluorescent Lamp)の略称で、 「冷陰極蛍光管」呼ばれる蛍光灯の一種です。今までは、 液晶ディスプレイやコピー機などのバックライトとして使われてきた歴史があります。 CCFL蛍光灯『Lumine』は裏方として私達の生活を照らしてくれたCCFLを一般照明として使えるように再開発した製品になります。
40W型CCFL蛍光灯
CCFL蛍光灯は、LEDと同じように高い省エネ性や長い寿命が特徴で、 LEDと共に従来のランプに変わる環境に優しい照明として再注目されています。 LEDでは、青色LEDベースで白色を作りだしている為、ブルーライトハザード(Blue Light Hazard)という 名前で視覚に対する影響が懸念され始めましたが、CCFL蛍光灯の場合は三波長タイプの蛍光灯と同じように 光の三原則の 赤色・緑色・青色(RGB色)を適度に混ぜ合わせる事で白色を再現している事が特徴です。
CCFL電球
今までの蛍光灯は別名でHCFL蛍光灯(Hot Cathode Fluorescent Lamp)と呼ばれており、 冷陰極管と対比して「熱陰極蛍光管」と呼ばれています。言葉からもお分かり頂けるように、 今までの蛍光灯は熱を持ちやすい構造になっておりました。CCFL蛍光灯の場合は今までのランプと比較して、 熱を持ちにくい構造になってるため、空調機の効率も良くなるメリットがあります。
省エネ照明と言うことで皆様が思い浮かべる製品はおそらくLEDだと思いますが、ここではLEDとの違いについて説明いたします。 そもそも、LEDとは何かと言いますと、順方向に電圧を加えた際に発光する発光ダイオードと呼ばれる半導体素子の事です。 近年、白色の発光ダイオードが開発され、その後続々と一般蛍光灯用のLED製品が出来上がってきました。 同じ省エネ照明のCCFLとLEDですが、それぞれ光の性質が異なります。
どちらがいいかというわけではなく、光の性質と場所によって 使用する照明を変えた方が効率の良い照明の使い方が できるのではないかと考えております。
蛍光灯の本数を減らすことも可能
消費電力は従来の蛍光灯と比較すると大幅に削減できます。 また、従来のFLR型よりも照度が高いため、同照度であれば蛍光灯の本数を減らすこともでき、 さらなる省エネが可能となります。
消費電力は従来比でおよそ40%の削減
Lumineと従来型蛍光灯を100本利用したケースで費用対効果を比較します。 CO2や消費電力は従来比でおよそ40%の削減となります。
種類 | 40W型FLR蛍光灯 | 32W型Hf蛍光灯 | CCFL(Lumine) |
---|---|---|---|
消費電力(電源含む) | 45W | 48W | 26W |
電気料金(年間) | 433,620円 | 462,528円 | 250,536円 |
CO2排出量(年間) | 10,939Kg | 11,668Kg | 6,320Kg |
寿命 | 10,000時間 | 12,000時間 | 50,000時間 |
安定器の交換 | 必要 | 必要 | 不要 |
電気料金試算根拠: 1日の点灯時間 = 12時間 電気料金 = 22円/kWh CO2排出係数: 0.555Kg-CO2/kWh |
※製品の寿命は設計値であり保証値ではありません。 使用環境により、必ずしも上記の結果が得られるとは限りません。 製品スペックは予告なく変更する場合があります。 Hf蛍光灯は高出力型のスペックとなります。
|
安定器別置きタイプの場合、スイッチのOn/Offを一定時間内(約1秒間)に行うことによって調光機能を利用することが出来ます。 照度を自在にコントロールできます。(50%・75%・100%)場所により異なる必要照度に柔軟に対応することが出来ます。 照度を抑えると同時に消費電力も同様に削減することが出来ます。 ※調光タイプは受注生産のため、納品まで多少お時間がかかります。ダイヤル式調光器具ではご使用頂けません。 専用の安定器が必要となります。あらかじめご了承ください。
従来の蛍光灯と比較すると、寿命は大幅に長くなります。
種類 | 40W型FLR蛍光灯 | 32W型Hf蛍光灯 | Lumine |
---|---|---|---|
製品寿命 | 10,000時間 | 12,000時間 | 50,000時間 | スイッチング耐性 | 約10,000回 | 約10,000回 | 約100,000回 |
蛍光灯の場合、エミッターを加熱することで放電しますが、熱を加えるごとにエミッターは劣化していきます。 したがって、従来の蛍光灯ではスイッチのOn/Offを繰り返すことで寿命がどんどん短くなります。 CCFLの場合は、エミッターがありませんので、昔のようにスイッチのOn/Offによって寿命に影響を与えることはほとんどありません。
長寿命化によるメリットはランプ代の削減だけではありません。 たとえば、高所にある照明はランプ交換をするのに足場を組んだりしなくてはならず、多大な費用が掛かります。 ランプ代だけではなく、交換に関わる人件費や手間などを大幅に削減することが出来ます。 頻繁に照明のOn/Offを繰り返すような場所ではCCFL導入によりさらなる恩恵を受ける事ができるでしょう。
CCFLの光はちらつきがほとんどなく、長時間作業をしたりする場所にも最適です。 蛍光灯とLED、そしてCCFLのちらつき比較動画を下記で公開します。 ぜひ1度ご覧ください。(各動画の左下にある再生ボタンをクリックすると再生が始まります)
CCFL蛍光灯 |
ラピッド式 |
LED |
HF式 |
従来型との比較はもちろんですが、LEDと比べてもちらつきがとても少ないです。 肉眼では確認できませんが、実はこんなに従来の蛍光灯はちらつきがあるのです。
もしちらつきがどのくらいあるのか気になるようでしたら、携帯のカメラなどで照明器具を映してみてください。 上の動画と同じように、照明がどのくらいちらついているのかがご確認頂けると思います。
照度は1m直下で523lxありますので、ラピッド式蛍光灯と比較すると照度が約30%*1ほど上昇します。 照度を今まで通りとした場合、蛍光灯本数を減らすこともでき、更なる消費電力の削減に貢献します。 今まで施工した現場では平均して100lx以上照度が上昇しています。
*1照度は使用環境により大きく影響を受けますので、必ずしも照度が上がるわけではありません。
CCFLは光の三原色であるRGBを元に白色を再現しています。 このため、高い演色性評価数を得る事ができ、結果としてより綺麗な光をご提供致します。 一方で、よく比較対象に挙げられる節電照明にLEDがあります。 LEDの場合は、製品によって大きく変わりますが、現在主流として使われている方法として疑似白色を用いています。 これは、青色LEDと黄色の蛍光体を合わせて、白色に似たような色合いを再現しているためこのように呼ばれています。 図解するとこのようになります。
実際に見た感じでも色合いの違いがお分かり頂けると思いますが、蛍光灯などの人工光源に対して、 自然光にどれだけ近い光かを客観的に判断する演色性評価数と言う値があります。 自然光を100(最大値)として、その数字にどれだけ近いかによって客観的な立場から光の質を確認できます。 演色性評価数はこの白色の再現方法の違いにより、大きく変わってきます。 CCFLは演色性評価数がRa80以上となっております。 一般的なLEDは、Ra70前後となっておりますので、数字に大きな開きがあります。 従来の蛍光灯はおよそRa70からRa75となっておりますので、この製品がより自然光に近いことがお分かり頂けると思います。
電球色(2700K) | 白色(4600K) | 昼光色(6000K) |
---|---|---|
蛍光灯タイプでは、お客様がお選び頂ける選べる色は3色あります。[直管タイプの場合] 色温度によっても演色性評価数は変化しますので、詳しい情報については、製品ラインナップをご覧ください。
再度、LEDとの比較となりますが、LEDの光特性として、ほかの光源よりも優れている点は瞬時に周囲を明るくすることが出来る点です。 しかしながら、逆にほかの光源に劣っている点もあります。配光角度の狭さです。 一般的に、LEDの光は指向性が高く、スポットライト的に使用する目的では非常に使いやすい光源となりますが、 広いスペースを全体的に照らす事はあまり得意ではありません。 しかしながら、CCFLの場合は、光源(CCFL管)自体は蛍光灯と同じく全面発光しているため、配光角度が広く取れます。 このことが理由で、弊社では広い範囲を照らす際には省エネ照明のご提案として、CCFLをおすすめしています。
電化製品には電磁波(ノイズ)を出すものが多くあります。普段の生活ではそれほど気にならない電磁波ですが、 たくさんの電気製品を使用したりする場合や、製品によっては単体でも多くの電磁波を出しているものがあります。 たとえば、照明の話ですが、宮城県の 涌谷町と栗原市にある街路灯を300個弱、LEDに変えたところ、 妨害電波によってテレビやラジオの受信障害が発生しました。 また、精密機器や医療機器などは、このような電磁波に弱いとされています。 上記のようなことが今後も起こる可能性もあることから、導入場所によっては、 照明についても電磁波の抑制が必要になります。 そこで、電磁波を抑えるためのノイズフィルタを独自開発しました。
医療施設や工場、データセンターなどは精密機械や医療機器などに対する電磁波(ノイズ)の低減が必要となります。 弊社のCCFLは電磁ノイズを低減するため、独自開発したノイズフィルタを標準搭載しています。 医療施設などで採用された実績多数。 測定の基準は下記の国際基準に準拠しています。
あまり聞いたことがない方も少なくないかと思いますが、周辺の精密機器等へ悪影響を与えるものの一つに 突入電流(過渡電流)と言うものがあります。これは、電気製品を始動した際に一時的に通常よりも多くの電流が流れてしまう現象です。 CCFLはこの突入電流に対する対策も行っています。 突入電流に関しては、明確な国際基準などがまだありませんので、独自に基準を設けております。 弊社基準:始動時の電流値0.9A以下で設定しております。 試験場所:東京都産業技術研究センター多摩テクノプラザ[東京都立川市]
皆様に安心して製品をご利用いただけるように、JET等の第三者機関に試験を依頼し、 安全性能が日本国の基準に適合しているかどうか試験をしています。
電気用品安全法適合 | RoHS指令 | CEマーク | ヨーロッパ連合(EU)安全マーク |
---|---|---|
万が一の事態が発生した場合でも、安全に避難行動などを行えるように、いくつかの機能が搭載されています。 その中で、大きな特徴の2つをご紹介します。
ポリカーボネート管を外管に使用し、万が一災害時などに落下したとしても割れることがなく安心です。 東日本大震災では多くの蛍光灯が落ちて割れてしまいそれが避難の妨げになったり二次災害につながってしまったそうです。 ※中のCCFL管はガラス製ですので、割れることがありますが、ポリカーボネイト管から出てくることはありません。 ポリカーボネートには割れない以外にも、優れた点が多くあります。
ポリカーボネート樹脂技術研究会(外部リンク) 日本プラスチック板協会(外部リンク)
蓄光付き蛍光灯
停電時等に非常灯・誘導灯の補助として働き、しばらくの間安心の光を届けて安全な避難の手助けをします。 通常であれば、ポリカーボネイト管の内側には通常反射シートが装着されています。
昼光色(6000K)
蓄光タイプの場合は、反射シートの代わりに蓄光シートを取り付けます。 発光時間はおよそ6時間*となります。 ただし、非常灯・誘導灯の代用としては使用できません。 *輝度が0.32mcd以下になるまでの時間です。
限りある資源を最大限に利用できるよう、広い意味で環境貢献を行うことが出来れば大変光栄なことです。 まず、第一に製品を広める事でCO2排出量の大幅削減に貢献させていただきます。 次に、砂漠緑化事業への寄付を通して、間接的に環境に対する貢献が出来ればと考えております。 また、CCFL照明は比較的低発熱の照明のため、エアコン効率の向上にもつながり、そのことが更なる環境への貢献になると考えております。 様々な角度からわれわれにできる最大限の協力をさせて頂ければ、幸いと存じます。
従来の蛍光灯と比較すると大幅にCO2の排出量を抑制することが出来ます。 100本のCCFL蛍光灯を従来の蛍光灯の代わりに使用した場合の削減量がこちらになります。 試算根拠は下記の表を参照
Hf型蛍光灯 | Lumine | |
---|---|---|
CO2排出量 | 約116トン | 約63トン 116t - 63t = 53tのCO2の削減になります。 松の木に換算すると約28本を植樹した事と同じ量になります。 |
※ 1日12時間100本を使用した場合 CO2排出係数 = 0.555kg/kWh 松の木[幹周囲 = 約35cm、 高さ = 4m ~ 5m] 1本あたりのCO2吸収量 = 190kg/年 |
製品ラインナップのご紹介を致します。 現在は直管タイプでは20W型CCFL蛍光灯と40W型CCFL蛍光灯の2種類のご用意がございます。 両方とも蓄光付もご用意しておりますので、ご興味をお持ちのお客様は担当者までお問い合わせください。 電球タイプの場合は3種類の明るさがございます。 それぞれのタイプに2色の色合いをご用意しております。 直管タイプの製品は口金がG13ですので、既存の照明を再利用することが出来ます。 この際、安定器を外す配線工事が必要となりますのでご注意ください。 工事は電気工事士の免許を持った専門家に必ずご依頼ください。 新しい照明器具とともに導入をお考えのお客様にはCCFL専用の照明器具のご用意もございます。 照明器具のラインナップもこちらのページでご確認いただけます。
20W型CCFL蛍光灯 |
ノーマルタイプ
|
蓄光タイプ
|
|||||
型番
|
LC20FL-SS-L
|
LC20FL-SS-W
|
LC20FL-SS-DL
|
LC20FLP-SS
-DL
|
||
消費電力
|
14W
|
|||||
口金
|
G13
|
|||||
外形寸法
|
580mm × 30mm
|
|||||
定格寿命
|
50,000h
|
|||||
配光角度
|
230°
|
|||||
色温度
|
2700K 電球色 |
4600K 白色 |
6000K 昼光色 |
6000K 昼光色 |
||
演色性評価数
|
Ra84
|
Ra81
|
Ra80
|
Ra80
|
||
全光束
|
786lm |
783lm |
886lm |
753lm |
||
照度 (1m直下) |
270lx
|
265lx
|
293lx
|
258lx
|
||
定格電圧
|
100V~240V 50Hz/60Hz |
|||||
推奨周囲温度 |
0℃ ~ 50℃
|
|||||
質量
|
230g |
|||||
材質 |
ポリカーボネイト アルミニウム
|
※16W形Hf専用照明器具には工事を行っても取り付けることが出来ません。 ※直管型製品を専用器具以外で使用する際は安定器を外す必要があります。(要工事) ※防水仕様ではありません
40W型CCFL蛍光灯 |
ノーマルタイプ
|
蓄光タイプ
|
|||||
型番
|
LC40FL-SS-L
|
LC40FL-SS-W
|
LC40FL-SS-DL
|
LC40FLP-SS
-DL
|
||
消費電力
|
26W
|
|||||
口金
|
G13
|
|||||
外形寸法
|
1198mm × 30mm
|
|||||
定格寿命
|
50,000h
|
|||||
配光角度
|
230°
|
|||||
色温度
|
2700K 電球色 |
4600K 白色 |
6000K 昼光色 |
6000K 昼光色 |
||
演色性評価数
|
Ra85
|
Ra88
|
Ra80
|
Ra80
|
||
全光束
|
1810lm |
1883lm |
2010lm |
1825lm |
||
照度 (1m直下) |
486lx
|
495lx
|
523lx
|
489lx
|
||
定格電圧
|
100V~240V 50Hz/60Hz |
|||||
推奨周囲温度 |
0℃ ~ 50℃
|
|||||
質量
|
430g |
|||||
材質 |
ポリカーボネイト アルミニウム
|
※直管型製品を専用器具以外で使用する際は安定器を外す必要があります。(要工事) ※防水仕様ではありません。
|
|
|
|
|||
型番
|
SLB-13WFL
|
SLB-18WFL
|
SLB-21WFL
|
|||
色温度 |
2700K 電球色 |
6200K 昼白色 |
2700K 電球色 |
6200K 昼白色 |
2700K 電球色 |
6200K 昼白色 |
消費電力
|
13W
|
18W
|
21W
|
|||
口金
|
E26
|
|||||
演色性評価数
|
Ra84
|
Ra81
|
Ra84
|
Ra81
|
Ra84
|
Ra81
|
定格寿命
|
30,000h
|
|||||
定格電圧
|
100V 50Hz/60Hz
|
|||||
全光束
|
704lm
|
724lm
|
1010lm
|
989lm
|
1263lm
|
1126lm
|
外形寸法
|
φ56mm × 120mm
|
φ56mm × 137mm
|
φ56mm × 147mm
|
|||
材質
|
ポリカーボネート ガラス
|
|||||
図面
|
※調光機能対応器具ではお使いいただけません。事前にご確認ください。 ※器具によってはサイズが合わないことがあります。 ※防水仕様ではありません。
20W型専用器具
|
|||
1灯用
|
種 類
|
型 番
|
図 面
|
トラフ型器具 |
SLF21001C | ||
逆富士型器具
|
SLF21002C
|
||
反射笠付器具
|
SLF21003C
|
||
直付下面開放型器具
|
SLF21005C
|
||
埋込下面開放型器具
|
SLF21006C
|
||
2灯用
|
種 類
|
型 番
|
図 面
|
トラフ型器具 |
SLF22001C | ||
逆富士型器具
|
SLF22002C
|
||
反射笠付器具
|
SLF22003C
|
||
直付下面開放型器具
|
SLF22005C
|
||
埋込下面開放型器具
|
SLF22006C
|
上記以外の器具に関しては一度ご連絡ください。
40W型専用器具
|
|||
1灯用
|
種類
|
型番
|
図面
|
トラフ型器具 |
SLF41001C | ||
逆富士型器具
|
SLF41002C
|
||
反射笠付器具
|
SLF41003C
|
||
片反射型器具
|
SLF41004C
|
||
直付下面開放型器具
|
SLF41005C
|
||
埋込下面開放型器具
|
SLF41006C
|
||
2灯用
|
種類
|
型番
|
図面
|
トラフ型器具 |
SLF42001C | ||
逆富士型器具
|
SLF42002C
|
||
反射笠付器具
|
SLF42003C
|
||
直付下面開放型器具
|
SLF42005C
|
||
埋込下面開放型器具
|
SLF42006C
|
上記以外の器具に関しては一度ご連絡ください。
この度はお問い合わせ頂きまして誠にありがとうございました。
改めて担当者よりご連絡をさせていただきます。